クリスマスはどこも開いていないだろうと、営業日に関係のないイベントを中心に回った。


今回4人全員が絶対に行きたいと言っていた"Ground Zero"へ行くことにする。今は爆破地跡は建設予定地と"World Trade Center Pathという新駅になっており、それ以外には驚くほど何もなかった。ちょうど大型ディスカウントストア"Century 21"正面あたりの外側を囲むフェンスに、いくつかのパネルがあり、犠牲者を"Heroes"と称えたネームリストや、WTCの歩んだ歴史、テロ攻撃当日の消防士たちの姿、無残に爆破されたビルの傷跡写真などが掲げられている。TVで目にする献花やメッセージは定常的にはなく、むしろNY港湾局からの警告で「花やメッセージを禁止」とさえ書かれていた。


人々の記憶からあのテロの事実を揉み消そうとするかの如く、現場には何も残されておらず、人も張り付いている訳でもなく、不思議なくらいだったが、それでも尚、世界からやってくる訪問者達がそれぞれに立ち止まり、そして何か思っては帰る姿を見た。


ここからBattery Parkまで散歩すると、WTCに20年ほど飾られていた平和のモニュメントが、爆破を受けた状態のままで設置されていた。広島のそれみたいに、平和のともし火をともしていた。なんだか、なにもなさ過ぎることが逆にあっけなさ過ぎてどこか淋しいくらいだった。


食事はCanal Streetのチャイナタウンへ行くことにした。チャイナタウンならばクリスマスと関係なく営業しているだろうし、本来はお隣のリトルイタリーで美味しいパスタといきたいところだったが、さすがに敬虔なカトリック達がお店を営業しているはずはなかった。最近ではチャイナタウンの勢力に侵食され、リトルイタリーの面積は随分減ってしまっていた。
"Golden Unicorn http://www.chinatownweb.com/GoldenUnicorn/dine.htm"という飲茶の店に行き、番号札を取って20分くらい待ったが、4人で食べて飲んで$40-と激ウマ&激安に大満足!キッチュで怪しい中華な街を過ぎ、リトルイタリーやNolitaを通るが何もやっておらず、このままSOHOを通過して、カフェで休憩。


再び歩き続けてVillageまで行き、ここからホテルへ一旦戻って休憩。