Discovery Channel/Geisha

たまたまつけたDiscovery Channnelで芸者について興味深い特集企画。
女性ジャーナリストによる10余年にわたる取材を主軸にした展開。日頃、我々日本人でも知らされることのない世界が細かく紹介されている。芸のプロフェッショナルである芸者は、売春婦とは完全に切り離された世界であること。一見さんお断りの習慣は、Tony BlareやGeorge W Bushに対しても同ルールで、敷居を高くすることで成立する欧米のGentleman's Clubのような存在と説明。


しかし舞妓さんは地毛で結い上げ、1週間は同じ髪型を保たねばならず、特別な高枕で眠らねばならない。芸妓になるとかつらをかぶることが許されるが、かつらは10万円くらいからで、3つは用意する。舞妓は一席で3時間もの時間、舞い、歌い、芸を披露する。そして一晩にいくつものお茶やさんを回り、仕事が終わるのは2時頃だそうだ。


新幹線で東京などへ出張する場面も、番組内で紹介されていたが、必ずグリーン車で一般乗車客とは交わらないように気をつけているとか。しかし、ゴルフを楽しむ現代女性とての姿も見ることができ、一般のサラリーマンの妻などに比べて、経済的にも自立し、プロフェッショナルであり、舞妓から芸妓、マネージメントへと目指していくという彼女たちの取材の追いかけ方が、新しく、欧米メディアのドキュメンタリーの作り方はうまいと思う。今度、もっとじっくりと祇園について読んでみようと思う。