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ふと感じたのだけれど、アメリカの超人気TVドラマ「24」では政府のテロ対策本部が舞台だが、職場に家庭状況がとても頻繁に絡んでくる。公私混同の境目が日本とは違う気がする。例えば、病気の家族がいるとか、奥さんと離婚して一人だとか、子どもがちょっと反抗的な年頃だとか、どういう宗教だとか、糖尿病だとかなんだとかかんだとか…という「事情」を職場にオープンにし、あるいは上司に理解を請うた上で、プロフェッショナルとして業務が遂行できるようにコミットするといった握りがよく描かれている。たしかに、どんな精鋭部隊だろうが、できるディーラーだろうが、本人が精神的に参っているとか、家族だとか恋人との関係がうまくいっていないとか、インパーフェクトな事が必ずあるのがリアリティの世界なわけで、人気ドラマでもこうした本人や家族などの置かれている状況をリアルに描きつつ、苦悩しながらもミッション遂行をしていこうとする人間的な描写がちょっと今までになかったな、と思った。