FAST FOOD NATION

似ているアプローチの本に「FAST FOOD NATION」がある。
これは私は数年前にUSで買ってきて、少しずつ読み進めている本だけど、ファーストフードビジネスの恐るべし脅威の舞台裏ネタなどもあるし、もっと1920年代頃にヨーロッパから農業移民として中西部に移り住んだ人々が、どういういきさつでオレンジ香る温暖な地(オレンジカウンティですね)カリフォルニアへ移住したか。また、どういう政策で交通網が鉄道から車に転換し、その車を走らせる高速道路脇を潤すビジネスとして、ネオンサイン煌くダイナーができていくのか、などについても触れられている。そんな中のひとつとして、まじめに地味にやっていたマクドナルド兄弟経営のダイナーに、ミルクシェーカーをセールスしにやってきた営業マンが目をつけ、フランチャイズ化の権利を手にしていくのがマクドナルドビジネスの誕生だし、そのアナハイムでは、同じ時代、すぐ近くにウォルト・ディズニーという後の凄いカリスマ経営者となる人物もいて、そのふたりがどう関与していくか、など現在のカリフォルニアからは想像もできない夢のカリフォルニアの歴史が楽しめる。またファーストフード好きならお馴染みのブランド、ジャックインザボックス、カールス Jr、Wendy's、ケンタッキーフライドチキンなどの発祥の地や歴史、今日までの平坦でない歩みなどまで知ることができる。この本は大きな意味でアメリカという国の代表的ブランドのマーケティングや歴史を知る手がかりになる一冊でもある。