妊娠してみて思うコト

生まれて初めて妊娠してみた。そんなワタシが経験したコトたち。

  1. 初めての妊娠が判明する瞬間の感想は、TVの中のような手放しの大喜びよりも意外性と不安さの方が強かった。これから自分たちの生活がどう変化していくのか、そうしたものへの漠然とした不安と照れ臭い感覚の方が勝っていた。
  2. 初めてくぐった産婦人科の壁は厚かった。初めに行ったオフィス近くのクリニックでは、TVの中のような「妊娠されていますよ♪」というピンク色の声を出すナースにも出会えなかったし、初産婦のそこはかとない不安を拭ってくれるやわらかいムードよりも、キンキンした対応にビビった。
  3. 妊娠検査薬はかなり正確で、産婦人科では「妊娠検査薬で判定されたなら妊娠しているんですよ」と断言されたほど。
  4. 妊娠が判明してから受ける数々の検査費用は高く、そして保険適用外。
  5. 出産や子育てがお金がかかるというイメージはあったが、妊娠から出産までで既に相当のお金がかかる。殆どは医療費と日々膨れていくおなかを保護するインナーウェア。
  6. 見た目には一切わからないが、つわりの時期は結構つらい。本当はこの時期にこそ席を譲ってくれたり、パートナーに親切にされたいものだが、大抵の場合、この時期にはまだ誰もわかってくれない。でもとなりの席の人の腕や肩が脇腹に触れるだけで、「オエ」となったりするもの。
  7. ワタシのつわりは重くなかったが、日頃と食生活が大きく変化した。また食べたいもの、食べられるものが時間刻みに変化してしまった。パスタや辛いエスニックが大好きなワタシが、一切そうしたものを食べたくなくなり、自然派のパンやオーガニックなピッツァマルゲリータ、ウォルナッツ、ヨーグルト、ジュース、サラダ食べていた。キムチやガーリック、オニオン…といった香味系は想像するだけで「オエ」ってなった。ワタシだけの例外として、天ぷら、揚げ物、鰻、ラーメンが食べられた。4ヶ月目くらいからは急激に「酸辣湯」や「担々麺」が食べたくなった。
  8. 妊娠しただけでは人の生活も考えも突然変わらない。日頃冷めているワタシは今のところ、結構客観的にモノをみている気がする。(本人は)。
  9. つわり時期の妊婦たちは料理が作れなくなってしまう。でも栄養バランスには留意しなくてはならない。仕事をしてから帰宅し食事が作れない時、そういうお総菜を扱っているお店があるといいなと思った。
  10. 妊娠したことを告げるとまっさきに聞かれたのは日本人男性の場合「おめでとう!仕事は続けるの?」で、アメリカ人の場合「Wow! So exciting! Please spend the candle light dinner with your husband now.(うわーすっごい楽しみだね〜!今のうちにご主人とムードあるディナーのできる時間を味わっておいてね」だった。仕事続けるの?という質問はされたことがない。続けるのが当然だから。
  11. 水天宮様の戌の日の参拝は激混み。とにかく凄い。冬に戌の日の参拝にいく場合、覚悟してカイロなど重装備をしていかないと妊婦は卒倒しそうになる。
  12. 妊娠してみて普段以上に人の親切、無関心が気にかかるようになる。都心部ではみんな忙しくて、前を急いでいて、周囲の状況には目がゆかない。それはわかっているけど、想像以上に親切にされることは難しいとわかった。