優しくしてくれてありがとう

妊娠してみて、いかに人が縦横無尽に交差するトーキョーという都市が不慣れな人間に存在しづらい場所か気づいた。サインが読めない外国人、目や耳、足の不自由な人、体調の優れない人、子供、老人、都会慣れしていない人、システムをよくわからない人、図々しくない人、自己中心的でない人にとても不利な街なのだ。妊婦もその中のちょっとした一人かもしれない。脇に追いやられて、初めて人は人に親切になれる。今日からはこう決めよう。不親切にされたことを怒り、嘆かず、親切にしてくれた人への感謝をしていこう。誰も譲ってくれなかった満員の日比谷線で最後の最後に神谷町駅で席を譲ってくださった女性や、ショッピング途中で急に脳内酸欠状態になってしまったワタシに更衣室の椅子を持ってきて、「いつまでもごゆっくりしていってください」、「ご気分いかがですか?もしあれでしたら医務室もございますので…」と言って下さった銀座三越「ヨシエイナバ」の店員さん。
本当にどうもありがとうございます。