Dr.福島孝徳

2人目は「神の手をもつ」、「サムライドクター」とも呼ばれ、遠くイスラエルからも患者が訪ね来るニホンジンドクター福島孝徳。Dr.福島も前述のDr.フリードマン同様にデューク大学病院にいる。鍵穴手術を行なうために500種類もの道具をそろえ、ひとつのオペで100種類の道具を使いこなす。この道具はミリ単位の違いで、全てDr.福島オリジナル開発。今やこの道具が広く使われているとか。撮影中のオペの最中にも次々に道具を使い分けていく。1942年明治神宮生まれ。神官の息子として育ち、東大医学部から40代で渡米し世界で認められた医師だそうだ。なんと年間500件以上ものオペをする。アメリカでも複数の病院をかけもつが、合間で日本などオペを待つ患者の元へ奔走しているそうだ。撮影中も15日間の日本滞在で30件のオペ。


今回の中で、36歳という若い患者さんには脳外科のオペの中でももっとも難関に挑戦。
目を動かす神経など主要な神経7本と、3本の動脈が複雑に絡まる場所で10時間にも及ぶ大手術になったが、ゴルフボール大の腫瘍が2つも摘出された。この患者さんがすっかり回復し、プレゼンテーションをしている姿がTVに映し出されていた。オペ後には10時間待ちつづけていた家族の全員に声をかけ、握手をする。お金でなく患者さんが喜んでいてくれるからチャレンジするという。敬服。